ブランド認定業界の最新動向と将来性:市場規模・技術革新・参入企業分析(2026年版)
ブランド認定市場におけるコアポイント
QYResearchの分析「ブランド認定―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2026~2032」によれば、グローバルブランド認定市場は2025年に3,842.7億米ドル規模に達している。
同市場は2026年から2032年にかけて年平均4.7%で拡大し、2032年には5,249.4億米ドルに達する見通しである。
市場の中心は依然として北米だが、成長機会は米国以外の地域へと広がりつつある。
競争面では上位10社で約54.0%を占めており、一定の集中傾向を持ちながらも極端な寡占には至っていない。
図. ブランド認定世界総市場規模
上記の図表/データは、QYResearchの最新レポート「ブランド認定―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2026~2032」から引用されている。
ライセンシングとは、無形資産の賃貸またはリースである。これは、ブランド所有者と、契約で定められた期間・地域内において製品に付随して当該ブランドを使用したい企業または個人との間で、契約を作成・管理するプロセスである。ライセンシングは、ブランド所有者が商標またはキャラクターを全く異なる性質の製品にまで拡張するために用いられる。ブランド認定取引においては、アーティスト、デザイナー、商標所有者または著名人(以下「ライセンサー」)が、製造業者または小売業者(以下「ライセンシー」)に対し、ライセンスの対象となる財産を使用した商品を製造・販売する権限を付与し、その対価として当該商品の販売に基づくロイヤルティを受け取る。代表的なライセンス対象財産には、美術作品、キャラクター、商標、著名人の氏名および肖像、書籍・映画のタイトルなどがある。ブランド認定商品には、衣料品、グリーティングカード、玩具、ゲーム、家庭用品、宝飾品、食器、化粧品、コレクティブルなどが含まれ得る。
市場規模と今後5年予測:成熟需要と新興開拓が両輪
この市場は、成熟地域の安定収益と新興地域の拡大余地が並存する、構造的な成長局面にある。QYResearchの最新レポートによると、2025年の世界小売売上高は3,842.7億米ドルで、2032年には5,249.4億米ドルへ拡大する見通しだ。予測期間のCAGR 4.7%は急伸型というより、用途拡張と地域浸透を伴う中期的な拡大基調とみるのが妥当である。
成長を支える中心要因は、従来型の店頭展開だけではなく、ECを含む非伝統的チャネルの拡大にある。とくに棚スペースが限られる環境では、Direct-To-Retail型の契約が小売側に差別化商材を提供し、新規ブランドにとっても参入導線となりやすい。物理流通の制約を補うオンライン流通の拡大が、ライセンス商品の国際展開を後押ししている。
需要構造を見ると、IP別ではEntertainmentが40.64%で最大、Corporate Trademarks/Brandが22.04%で続き、FashionとSports Propertiesも一定規模を形成している。商品別ではApparel 18.67%、Toys 13.26%、Accessories 11.22%が主力で、加えてHome Decorationも有望分野として位置づけられる。つまり成長は単一カテゴリ依存ではなく、複数の消費財領域に広がる裾野の広さによって支えられている。
図. 世界のブランド認定市場におけるトップ38企業のランキングと市場シェア(2025年の調査データに基づく;最新のデータは、当社の最新調査データに基づいている)
上記の図表/データは、QYResearchの最新レポート「ブランド認定―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2026~2032」から引用されている。ランキングは2025年のデータに基づいている。現在の最新データは、当社の最新調査データに基づいている。
主要企業ランキングと市場シェア:上位主導でも多極化余地残る
競争構造は、上位企業群が市場の相当部分を構成しつつ、後続企業にも存在感が残る形で推移している。QYResearchのトップ企業研究センターによれば、主要プレーヤーにはThe Walt Disney Company、Authentic Brands Group、People Inc.、NBCUniversal、Hasbro、Warner Bros. Discovery、Bluestar Alliance、The Pokémon Company、Mattel、Sanrioが含まれる。2025年時点で上位10社の市場シェアは約54.0%で、市場は完全分散型ではなく、緩やかな集中構造を示している。
順位面では、エンターテインメントIPや著名ブランド資産を広く保有する企業が上位を形成しやすい一方、カテゴリ特化型や地域展開に強みを持つ企業にも一定の余地がある。北米主導の構図はなお強いが、グローバル市場全体では地域別・IP別・商品別の差が大きく、単純な一社独走とは言い切れない。したがって今後の競争は、保有IPの強さだけでなく、販路設計力や地域適応力を含めた総合力の勝負になりやすい。
主要企業の動向
足元では、主要企業の取り組みにも競争軸の変化が表れている。The Walt Disney Companyは2026年3月、SXSWで消費者向け製品事業の展開を示し、同社のコンシューマープロダクツ事業が180カ国超・100超の製品カテゴリーに広がることを改めて打ち出した。ブランド認定においても、単発商品ではなく、物語体験と商品展開を一体化する運営力が重要になっていることを示す動きといえる。
地域拡張では、Authentic Brands Groupの動きが目立つ。2026年1月、同社はBrazilのAltomaxと提携し、Nauticaブランドの靴下・アンダーウェア分野を同国で展開すると発表した。新興市場でのカテゴリ追加と現地パートナー活用を通じて、既存ブランドの収益機会を横展開する戦略が鮮明になっている。
用途拡張とファン接点の深耕という面では、The Pokémon Company関連の施策も示唆的である。2026年2月、Pokémonは30周年施策の一環として年間キャンペーンと新たなマーチャンダイズ展開を開始し、同月には30周年記念コレクションも投入した。ライセンス市場では、IPの長寿命化に加え、記念施策と物販を連動させる運営が競争力を左右しやすくなっている。
今後の展望
今後は、北米が引き続き高付加価値市場として重要性を維持する一方、中国、東南アジア、インド、ラテンアメリカなどの新興地域が成長の取り込み先として相対的に重要になる公算が大きい。成熟市場ではデジタル型・体験型ライセンスへの移行が進み、新興市場では大衆消費財カテゴリーへの浸透が進むため、同じブランドでも地域ごとに最適な展開モデルは変わっていく。
用途面では、既存主力であるApparelやToysに加え、Home DecorationのようにDTR施策と相性のよい領域が今後の伸びしろとして注目される。競争は一段と集中するというより、上位企業が主導権を保ちながらも、ローカルIP提携、デジタルライセンス基盤、地域別消費者理解を備えた企業が差別化する方向に進みやすい。将来的な勝負どころは、IP保有量そのものよりも、地域適応、販路統合、オンライン起点の展開設計にある。
日本企業への示唆
日本企業にとって、この市場情報は単なる海外トレンド把握にとどまらず、市場参入や新規事業評価の前提整理として有用である。成熟市場としての日本は高付加価値展開との親和性が高く、どのIP領域・商品カテゴリーで勝負すべきかを見極めるうえで、グローバルの構成比や成長余地は重要な判断材料になる。また、提携先やライセンス元の選定においては、上位企業の集中度だけでなく、新興地域での展開力やデジタル対応力を見ることが、供給網判断や協業先スクリーニングに直結する。さらに、競合企業の動きを追うことで、自社の投資評価、商品企画、海外展開の稟議資料としても活用しやすく、経営判断に資する外部市場情報としての価値が高い。
QYResearch会社概要
QYResearch(QYリサーチ)は2007年の設立以来、グローバルビジネスの発展を支えるため、市場調査と分析を専門に行っています。当社の事業内容は、業界研究、F/S分析、IPO支援、カスタマイズ調査、競争分析など、幅広い分野が含まれています。現在、米国、日本、韓国、中国、ドイツ、インド、スイス、ポルトガルを拠点に、6万社以上の企業にサービスを提供しており、特に競合分析、産業調査、市場規模、カスタマイズ情報の分野で、日本のお客様から高い信頼を得ています。
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